うさぎさんに多い不正咬合について紹介させて頂きます
うさぎさんはわんちゃんねこちゃんと違って歯が永久に伸びる動物です
終生伸び続ける歯のことを常生歯といいます
げっ歯類も切歯、いわゆる前歯が常生歯なのですが、うさぎさんの特徴は臼歯、いわゆる奥歯も常生歯なんです
そのため歯が常に伸びる性質上、不正咬合が起こりやすいのですが、不正咬合がおこってしまうと、
アブセスができやすくなります
アブセスとは組織の一部が壊れた時にできる膿瘍のことなのですが、
うさぎさんのアブセスはわんちゃんやねこちゃんとちがって
クリームチーズ様の硬い膿を形成してしまい、治すことが困難といわれています
不正咬合により、歯の根元、歯根の部分に本来架からない負担がかかり、アブセスが出来やすくなります
うさぎさんのアブセスは、治すのが困難と言われいますので、原因の一つである不正咬合への対処をしておかなければなりません
前歯が不正であると、奥歯も不正になりやすく、奥歯が不正であると前歯も不正になりやすく、
うさぎさんの前歯と奥歯はお互い持ちつ持たれつの関係なのです。
アブセスだけではなく、前歯の不正咬合によって食べ物が食べづらくなったり、
奥歯の不正咬合によって歯が舌や口腔粘膜を傷つけてしまって潰瘍を起こしてしまうこともあります
さらに奥歯の不正咬合が原因で、鼻涙管という涙の通る管がつまって涙がでてしまう原因となったり、
歯が眼をおして眼球が飛び出してしまうこともあります
前歯に関しては少し唇をめくると見えるので、不正であるかないかの判断は容易なのですが、
奥歯に関してはなかなか判断が難しいので、不正咬合が気になる方は一度病院でチェックしてみるといいかもしれません
気になる方はご相談ください。
